工場型石綿国賠、一挙に7件和解成立!差額請求も3件和解
2020.12.04
2020年12月3日(木)、当弁護団が担当し、大阪地方裁判所に提訴していた工場型(泉南型)石綿国賠訴訟について、一挙に7名の被害者について和解が成立しました。
被害者は、関西スレートの元労働者の方、日本インシュレーションの元労働者の方のほか、泉南で石綿紡織業に従事した方5名です。このうち泉南の被害者3名は生前に和解した後、亡くなられたため、差額の慰謝料(追加の賠償金)を求めて提訴し、和解したものです。大阪・泉南アスベスト国賠2陣訴訟の元原告2名の差額請求も、提訴から3ヶ月余り、2回目の期日でスムーズに和解できました。差額和解については以下の記事をご覧下さい。
*大阪アスベスト弁護団[泉南型石綿国賠、清算条項後の差額和解が初成立!-和解後の病状悪化や死亡の4人]
わが国の石綿被害の原点・泉南からは、いまだに新しい被害者の相談が寄せられます。1人残さず救済できるよう、引き続き、全力を尽くします。
当弁護団では、石綿工場(石綿紡織工場や石綿建材製造工場など)以外の作業で石綿にばく露した被害者についても、多数、和解しています。石綿は断熱材や保温材として、様々な工場で使用されて来たため、まだまだ多くの被害者が埋もれていると思われます。お心当たりのある方は、当弁護団までお気軽にご相談ください。