【建設アスベスト訴訟】大阪2陣第28回期日、3陣第5回期日
2022.02.282022年2月25日、大阪地方裁判所で、関西建設アスベスト大阪2陣訴訟の第28回目の期日、大阪3陣訴訟の第5回目の期日が開かれました。
期日では、2陣原告のTさん、Aさんの意見陳述、3陣原告のHさん、Kさん、Iさんの尋問を行いました。
■意見陳述(2陣遺族原告)
Tさんの父親は、サイディング工として20年程度働き、2018年12月に悪性胸膜中皮腫と診断され、そのわずか半年後に74歳で亡くなりました。
Tさんの意見陳述では、辛い闘病生活の状況や父親との最期のやりとり、父親を失った家族の悲しみについて話してもらいました。最後に、被告建材メーカーに対して「解決に向けての歩みを加速させてほしい」とお話されました。
Aさんの夫は、水道の配管工として約22年働き、肺がんとなり、その後食道がんを発症し、65歳で亡くなりました。
Aさんの意見陳述では、体力に自信のあった夫が肺がんとなり、体力が低下していく様子や、体力の低下により食道がんの手術ができなかった悔しさを話してもらいました。
■原告本人尋問(3陣本人原告)
Hさんは、高校卒業後、ダクト工の現場管理として働き、2020年5月に悪性胸膜中皮腫の診断を受けました。
Hさんには、ダクト工の現場管理として、現場管理をしながら穴あけ作業や吹付材を削ったりするなど石綿粉じんにばく露する作業に携わった状況や、辛い抗がん剤治療の様子、楽しみを奪われた辛さ等について話してもらいました。国と企業に対して、危険性を伝えられなかった理不尽さを訴えました。
Kさんは、32年間看板工として働き、看板を取付ける際に電動ドリル等で穴を開ける際にアスベスト粉じんを吸い、2020年3月頃に悪性胸膜中皮腫の診断を受けました。
大阪訴訟では、初めての看板工でしたので、Kさんには、看板工として作業内容、アスベスト粉じんを吸った状況等について丁寧に話してもらいました。
Iさんは、内装工として働き、アスベスト粉じんにばく露し、昨年2月に悪性胸膜中皮腫を発症しました。
Iさんは、内装工として最近まで働いていたので建材名や企業名を覚えており、具体的にアスベスト粉じんを吸った状況や、中皮腫の診断や余命宣告を受けた時の心境、現在の症状等について話してもらいました。
次回以降の期日日程については、3月14日の進行協議期日で決定します。
日程が決定し次第、本ホームページでもお知らせいたします。
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