大阪2陣(地裁)第27回期日
2022.01.311月14日、大阪地方裁判所で、2陣訴訟の第27回期日、3陣訴訟の第4回目期日が開かれました。2陣3陣の原告17人を含む多くの原告団、支援者が傍聴席を埋め、2陣の遺族原告2名が裁判官の前で意見を述べました。また、3陣の本人原告3人が原告本人尋問に臨みました。
最初に2陣原告のAさんが、とび工の御主人が中皮腫に罹患し、告知から6ヶ月、壮絶な闘病生活の末、 「 坂道を転げるように 」 亡くなってしまったことの無念さを訴えました。同じ2陣原告の Bさんは、耐火被覆工の御主人に肺癌が見つかり、癌の発見か ら2ヶ月足らずで、突然家族を失ったことの悲しみを語りました。
3陣訴訟では、いずれも肺癌で闘病中のCさん、 Dさん、 Eさんが、相次ぎ尋問に立ちました。左官工一筋のCさんは、第三者の研究報告として提出された証拠動画を用いた被告からの反対尋問に対して、「現場での作業とやり方が全く違う」と明快かつ説得的に答え、今後の裁判の展開に大きな影響を与えるものとなりました。Dさんは、被告からの反対尋問にも全く臆する事なく、自身が大工として働いていた時の状況を、泰然とした態度で語りました。Eさんは、奥さんに見 守られながら、排煙窓オペレーター設置業という仕事の過程でアスベストにばく露した状況を語り、様々な職種の方が石綿にばく露していることが明らかとなりました。また、最後には「企業は責任を回避せず、裁判所には早く判決を出していただいたい。支えてくれた妻には本当に感謝している。」と早期の解決を求め、奥さんへの感謝の気持ちを述べました。
また、1月18日には、愛知県で、3陣原告Fさんの証拠保全を行いました。Fさんは尋問の途中からかなり胸が苦しそうにしながらも、原告側の弁護士の質問に答え、また、建材企業の代理人弁護士の反対尋問にもしっかりと回答されていました。
次回期日は、2月25日(金)午後1時30分 ~、 大阪地裁202号法廷 で行われます。
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