中央電設事件(電気工事会社/電気工)

中央電設事件(電気工事会社/電気工)

 2014年2月7日、大阪地方裁判所は、電気工事会社である中央電設の元従業員Xさん(その後、独立して専属下請)が胸膜中皮腫で死亡した事案につき、中央電設の責任を全面的に認める判決を言い渡しました。2014年9月26日の大阪高裁判決もほぼ同様の判断を示し、2015年9月8日の最高裁決定により、中央電設に慰謝料2500万円を含む約4400万円の支払を命じる判決が確定しました。建築作業従事者のアスベスト被害について、使用者企業の責任を認めた初めての最高裁判決です。

 Xさんは、1962年頃から2006年までの約45年間、学校や病院、市営住宅などの電気工事に従事。配管・配線作業の際、梁や天井の吹付材に触れたり、照明器具等の設置のため天井材を切断(開口作業)したりする際、アスベストにばく露しました。2004年に中皮腫と診断された後も電気工事の仕事を続け、2006年10月に死亡。享年59歳でした。

 当弁護団では、建築現場や電気工事における石綿ばく露実態を詳細に立証した他、Xさんが担当した建築現場の設計図書を入手し、建物ごとの石綿含有建材の使用状況を明らかにしました。これを受け、判決の中では、新築・改修工事、建物規模の大小を問わず、電気工を含む建築作業従事者が様々な場面でアスベストにばく露する実態が事実認定されています。
 中央電設は、電気工事会社には、建材が石綿含有だったか否かについて情報がなく、使用する建材を選択する余地もなかったため、石綿の危険性を予見できなかったと主張。最高裁まで争いましたが、その主張は退けられました。

 当弁護団では、中央電設事件の他にも、電気工事会社を被告とした裁判で和解した事件を担当しています。また、建設アスベスト訴訟と並行して、ゼネコンや配管設備会社、塗装会社、スレート製造会社などとの裁判・交渉事件も複数担当しており、アスベストばく露の実態や石綿含有建材に関する知識・情報を豊富に蓄積しています。

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