工場型石綿国賠、近畿車輌、ニチアスの元労働者など3件の和解成立
2021.02.122021年2月12日(金)、当弁護団が担当し、大阪地方裁判所に提訴していた工場型(泉南型)石綿国賠訴訟において、3名の被害者の和解が成立しました。
1名は、近畿車輌の元労働者の方。電車の車両製造に従事し、内装部品の接着・組立や溶接時に使用した石綿布などからの石綿粉じんにばく露して、中皮腫で亡くなりました。電車の車両には、断熱材として石綿製品が多用されており、車両製造や修繕工事はアスベスト被害の多い職種です。当弁護団では本件を含め3件の工場型(泉南型)国賠の和解実績があり、別に1件が訴訟係属中です。
もう1名は、ニチアスなどの元労働者で、開綿作業に従事し、肺がんで亡くなられました。また、もう1名の方は、泉南2陣訴訟の原告でした。2014年10月9日の最高裁判決の時は石綿肺管理4でしたが、その後、石綿肺によって亡くなられたため、国に差額を請求しました。2名の方については、2020年8月に提訴していましたので、6カ月弱、3回目の期日で和解が成立しました。
当弁護団では、石綿工場(石綿紡織工場や石綿建材製造工場など)以外の作業で石綿にばく露した被害者についても、多数、和解しています。石綿は断熱材や保温材として、様々な工場で使用されて来たため、まだまだ多くの被害者が埋もれていると思われます。お心当たりのある方は、当弁護団までお気軽にご相談ください。
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