【建材アスベスト訴訟】大阪2陣(地裁)第22回期日

【建材アスベスト訴訟】大阪2陣(地裁)第22回期日

2021.02.08

2021年2月5日(金)午後2時から、大阪2陣(地裁)の第22回期日が開かれ、原告2名の本人尋問が行われました。昨年末に最高裁で国の責任が、先月末に建材メーカー責任が確認したため、国も建材メーカーも、最高裁決定を意識した反対尋問を行いましたが、原告は全くブレることなく、どんな質問にも的確に証言しました。

◇Nさんは、滋賀県在住の75歳。1964年にT会社に入社し、約37年間、主に東レ滋賀工場でボイラーやタンクなどの蒸気配管の設置や補修・撤去作業に従事しました。蒸気配管は高温・高熱になるため、保温材として石綿製品が多用されています。Nさんは、シリカ(ケイ酸カルシウム保温材)やパッキン、ガスケット、石綿リボンなどの使用状況や、石綿製品がニチアスやバルカーのロゴマークのついた箱に入っていた記憶も含めて、自らの経験を生々しく語りました。

2001年に肺がんと診断されてやむなく退職。まだ55歳でした。以来、肺がん手術後の痛みや呼吸困難だけでなく、経済的困窮にも苦しんでいます。重度の障害をもつ45歳の息子さんを自宅で介護しており、将来の不安も計り知れません。Nさんは、肺がんの原因がアスベストだと知った時、危険な石綿製品を製造・販売した建材メーカーに対する怒りがわいたと言います。Nさんは、肺がん患者がお互いに支え合う会をつくり、アスベストばく露による肺がんの危険性を知らせる活動もしています。

◇Mさんは、兵庫県在住の59歳。1994年からリフォーム工事を行うM工務店を自営していますが、M工務店では段取りや営業などが主で、アスベストにばく露する機会はほとんどありません。Mさんがアスベストにばく露したのは1978年から1982年まで、大工見習いから始めたN工務店の現場でした。1階が工場、2階以上が事務所や居宅という鉄骨造建物が多く、ほとんど吹付がありました。Mさんは、下地材を取り付けるために吹付材を削ったり、ボードを切断・研磨したりする際にアスベストにばく露。新米だったMさんは、ボードの切断業にも、先輩より時間がかかったと言います。

2019年3月に中皮腫と診断され、抗がん剤治療と手術を受け、約1年後に現場復帰しましたが、仕事量もスピードも半分以下。今は、娘さんが専属の運転手としてMさんを手助けしてくれています。10代の終わりからのわずか4年間のばく露が原因で、40年後にこんな恐ろしい病気を発症するなんて、誰が想像したでしょう。Mさんには転移・再発の不安がつきまとい、心安まる日はありません。

◆関西建設アスベスト大阪2陣訴訟の次回期日は、3月下旬に決まる予定です。

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