泉南型(工場型)石綿国賠、電車の車両修繕工事でも和解成立
2020.03.24
2020年3月24日(火)、阪急電鉄の子会社の下請けで働き、中皮腫で亡くなった元労働者の遺族が、国に損害賠償を求めていた訴訟について、国との和解が成立しました。当弁護団が担当し、大阪地方裁判所に提訴していました。
被害者は、車両の天井部に冷房設備を設置するなどの修繕工事において、石綿を含む断熱材を削り取ったり、切断したりした際、石綿粉じんにばく露しました。元同僚の方によれば、車両修繕はもうもうとした粉じんが舞う中での作業だったそうです。
当弁護団では、電車の車両製造や修繕工事に関して、本件を含め2件の屋内型石綿国賠の和解実績があり、これ以外に2件が訴訟係属中です。