造船アスベスト国賠訴訟を追加提訴しました
2024.05.262024年5月24日、大阪アスベスト弁護団では、大阪地裁に造船アスベスト国賠訴訟の追加提訴(2次提訴)を行いました。
今回大阪地裁に提訴した被害者は5名(原告8名)。
造船会社の元従業員や一人親方として、船舶の木工・内装、電気工事や、塗装、修繕業務などに従事した方々です。
2023年2月に提訴した全国初の造船アスベスト国賠訴訟(1次提訴)と合わせて、大阪地裁の被害者は12名(原告20名)になりました。
大阪地裁以外では、札幌地裁で3名、東京地裁で1名の造船アスベスト国賠が係属中です。
国は、造船作業は建設アスベスト給付金制度の対象外であるとし、造船アスベスト被害者の救済を拒んでいます。
しかし、「船大工」の呼び名のとおり、造船作業は建設作業と同様です。実際、今回提訴した被害者には、造船と建設の両方の現場で同じ作業に従事した方もおられます。
船舶は「陸上の巨大なビルが水に浮かんでいるよう」とも言われ、船舶には建築物と同じく石綿製品が多用されており、ばく露も被害も同様です。
造船現場では、むしろ建設現場より早くから石綿製品が使用されており、国の責任は明らかです。
造船現場では、建設現場に次いで多数のアスベスト被害が発生しています(2007~2022年の労災認定者は造船2005名、建設8900名)。
私たちは、工場、建設作業と同様、造船アスベスト被害についても早期に国の責任を認めさせるべく、全力を尽くします。
○関西テレビ:【速報】造船作業中に「アスベスト」吸い込み健康被害 国に賠償を求め追加提訴 造船作業は給付金対象外
https://nordot.app/1166656095070929794
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