石綿肺がん、遅延損害金の起算点は診断日-神戸・広島地裁判決も!

石綿肺がん、遅延損害金の起算点は診断日-神戸・広島地裁判決も!

2019.09.17

2019年9月17日(火)、神戸地裁(阿多麻子裁判長)と広島地裁(小西洋裁判長)において、アスベスト(石綿)による肺がん患者が泉南型国賠として国に賠償金を求めていた裁判で、国が支払う遅延損害金の起算点は診断日(肺がん発症日)であるとする判決が言い渡されました。2019年3月12日(火)の福岡地裁小倉支部に続き、全国で2例目、3例目の原告勝訴判決です。

このうち広島地裁判決は、元本部分の「仮執行免脱宣言については、相当でないからこれを付さないこととする」としました。賠償金支払いの仮執行を認め、国に早期の救済を促すとも言える画期的な判断です。

当弁護団が担当している神戸地裁の原告Eさんは、「肺がんを発症して苦しんだ時からの責任をきちんと認めてほしいだけ。国は、誤りを認め、誤りを改めて下さい。判決を真摯に受け止めて、控訴しないで下さいと訴えました。ちなみに、Eさんの場合、肺がん発症から約3年後に労災認定されているため、この間の遅延損害金は約200万円にも上ります。

国は、起算点は、診断日よりも後の労災認定日であると主張して和解を拒んでいますが、不法行為に基づく損害賠償の原則からすれば、「損害発生の日」である肺がん発症日から遅延損害金が認められるとする判断は当然です。最高裁で確定した泉南アスベスト国賠2陣訴訟・大阪高裁判決もこのことを認めています。

国は、これ以上、療養中の患者を苦しめることなく、控訴を断念するとともに、係属中の同種訴訟について、一刻も早く和解に応じるべきです。

*毎日新聞[アスベスト訴訟 遅延損害の起算はがん診断日から 神戸地裁判決 国の主張退ける]https://mainichi.jp/articles/20190917/k00/00m/040/044000c

*MBS NEWS[アスベスト国賠訴訟 遅延損害金の起算日は『がん診断日』と認める判決 神戸地裁]https://www.mbs.jp/news/kansainews/20190917/GE00029619.shtml

*神戸新聞[石綿被害の遅延金「診断日から起算」神戸、広島地裁]https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/201909/0012709794.shtml

*サンテレビ[アスベスト被害訴訟判決 がん診断日を起算と判断 神戸地裁/兵庫県]https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190917-00010000-suntvv-l28

*共同通信[石綿被害の起算、がん診断日から 遅延金算定で神戸地裁判決]https://this.kiji.is/546525833911600225

*日本経済新聞[石綿損賠訴訟、国に支払い命令 神戸地裁、診断日で起算]https://www.nikkei.com/article/DGKKZO49873120X10C19A9CC0000/

*読売新聞[石綿工場で働き肺がん、国に1265万円全額賠償命令・・・遅延損害金も]https://news.livedoor.com/article/detail/17094507/

*広島ホームテレビ[アスベスト訴訟 原告勝訴 がん診断日から被害と判決]https://www.home-tv.co.jp/news/content/?news_id=20190917014845

*NHK 広島 NEWS WEB[アスベスト被害 賠償基準は不当]https://www3.nhk.or.jp/hiroshima-news/20190917/4000005500.html

*大阪アスベスト弁護団[石綿肺がん、遅延損害金の起算点は診断日-福岡地裁小倉支部判決]http://www.asbestos-osaka1.sakura.ne.jp/news/1437/

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