【建設アスベスト訴訟】大阪2陣(地裁)第14回期日 - 大阪アスベスト弁護団

【建設アスベスト訴訟】大阪2陣(地裁)第14回期日

2019.06.17

2019年6月14日(金)午後1時30分から、大阪2陣(地裁)の第14回期日が開かれました。今回は、遺族原告1名の本人尋問と弁護士3名の意見陳述が行われました。

■原告本人尋問

Kさんは、宮崎県から参加しています。Kさんの夫は、昭和52年から平成元年まで防水工事に従事し、石綿にばく露しました。平成13年頃から咳がひどくなり、近医で肺気腫と診断された後、呼吸が苦しくなり、腫瘍も見つかりましたが、病気が特定できませんでした。平成20年3月に肺がんの疑いで手術。術後に、医師から、がんと疑われていた腫瘍は悪性胸膜中皮腫であると説明を受けました。その後、入退院を繰り返し、化学療法や免疫療法を受けながら、当初は持ち前の明るさで頑張っていましたが、治療の効果はなく、最後は大変な痛みと苦しみの中、平成21年8月に67歳で亡くなりました。Kさんは、若くして亡くなった夫の無念の思いや、自身の喪失感などを切々と証言し、法廷のあちこちからすすり泣きが聞こえました。

■弁護士意見陳述

法廷では、「建築現場における石綿粉じんのばく露状況」、「石綿関連疾患の病像」、「企業責任」について、各弁護士が弁論を行いました。

弁論では、建築作業によってどのように粉じんが飛散し、作業者がばく露したのかを映像を示しながら述べるとともに、中皮腫や肺がん、石綿肺といった各石綿関連疾患の特徴や病像について説明し、さらに、原告らの石綿関連疾患の発症に大きな影響を与えた主要原因建材・企業を特定する考え方とその選定方法や、大阪1陣高裁判決による企業責任の到達点や課題などについて明らかにしました。

関西建設アスベスト大阪訴訟の当面の裁判期日は以下のとおりです。 

 9月20日(金) 2陣地裁第15回期日【大阪地裁202号法廷】

 10月18日(金) 2陣地裁第16回期日【大阪地裁202号法廷】

 11月22日(金) 2陣地裁第17回期日【大阪地裁202号法廷】

12月13日(金) 2陣地裁第18回期日【大阪地裁202号法廷】

現在のところ、いずれも午後1時30分開始予定です。傍聴をご希望の方は、当弁護団までご連絡下さい。

 

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