麻袋(ドンゴロス)再生・加工、泉南型石綿国賠を初提訴
2018.12.26
2018年12月20日(木)、アスベスト(石綿)原料が入っていた麻袋(ドンゴロス)を再生・加工する工場で働き、中皮腫や石綿肺を発症して亡くなった労働者(被害者)4人の遺族が、国に損害賠償を求めて大阪地裁に提訴しました。麻袋(ドンゴロス)による被害の裁判は全国で初めてです。厚労省からの個別通知を受け取った被害者の遺族から当弁護団に相談があり、「中皮腫・アスベスト疾患・患者と家族の会」の協力を得て、今回の提訴の至りました。
工場では、1970年代ころまで、麻袋(ドンゴロス)に付いた石綿を落とし、袋を包装材などに加工して再利用していました。被害者らは、堺市内で働いていましたが、「中皮腫・アスベスト疾患・患者と家族の会」の調査によると、同業の工場は大阪府内で約90カ所、兵庫県や広島県にもあったようです。
*読売新聞[石綿麻袋で被害遺族が国を提訴・・・大阪地裁]https://www.yomiuri.co.jp/osaka/news/20181221-OYO1T50010.html
*産経ニュース[運搬用麻袋リサイクルで石綿被害 元労働者の遺族が提訴 大阪地裁]https://news.infoseek.co.jp/article/sankein_wst1812200041/
*毎日新聞[アスベスト 麻袋加工で石綿疾患 堺の工場 従業員遺族が国賠提訴]https://mainichi.jp/articles/20181221/ddn/041/040/011000c
*東京新聞[石綿入り麻袋の再生で被害と提訴 工場労働者遺族らが大阪地裁に]http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2018122001002127.html