【建設アスベスト訴訟】大阪2陣(地裁)第5回期日
2017.09.149月14日(木)午後2時から、大阪2陣(地裁)の第5回期日が開かれました。
■原告本人意見陳述
Mさんは、16歳(昭和40年4月)から32歳(昭和56年)まで大工として働き、大量の石綿粉じんを吸い込みました。その後は、和歌山県職員の仕事に就き、石綿粉じんを吸うことはありませんでしたが、大工をやめてから約30年経った平成22年頃、咳が出たり息切れがするようになりました。その後、体調不良が続き、平成28年3月には石綿肺と診断されました。医師からは、治療法はなく、病気は進行するだけと説明されています。Mさんは、石綿によって老後の楽しみさえ奪われ、日々不安を抱えて生活する苦しさを淡々と語りました。
Kさんの夫は、昭和36年3月から平成16年11月まで、約40年間にわたって電気工として働いてきました。故Kさんは、若い頃から多くの趣味を楽しんできましたが、平成12年頃から息切れをするようになって体調が悪化し、平成17年3月には中皮腫と診断、その後、酸素ボンベを付け、抗がん剤投与も行うなど懸命に治療を続けましたが、最後は寝たきりとなり、平成19年6月に61歳の若さで亡くなりました。Kさんは、夫の闘病生活の苦しみや無念の思いを胸を詰まらせながら話しました。
■弁護士意見陳述
建築基準法に基づく国の責任について、弁護士が弁論を行い、石綿建材を指定・認定してその使用を促進してきた国の責任が重大であること、さらには、国が、労働者のみならず一人親方に対しても責任を負うことを明らかにしました。
関西建設アスベスト大阪訴訟の当面の裁判期日は以下のとおりです。
<2017年>
11月29日(水) 1陣高裁・第5回期日【大阪地裁201号法廷】尋問
12月8日(金) 2陣地裁・第6回期日【大阪地裁202号法廷】尋問
<2018年>
2月16日(金) 2陣地裁・第7回期日【大阪地裁202号法廷】
3月22日(木) 1陣高裁・第6回期日【大阪地裁201号法廷】結審
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