【建設アスベスト訴訟】大阪4陣第12回期日 - 大阪アスベスト弁護団

【建設アスベスト訴訟】大阪4陣第12回期日

2025.02.26

2025年2月7日、大阪4陣訴訟(第19民事部)の第12回の口頭弁論期日が大阪地方裁判所202号法廷で開かれました。

4陣訴訟で最後の尋問手続となったこの日、202号法廷の傍聴席を埋めた原告関係者、そして被告建材メーカーの代理人も見つめる中、原告3人が大森直哉裁判長らに対し、早期の解決を訴えました。

まず、内装工、現場監督として働き、2019(令和1)年に悪性胸膜中皮腫で亡くなったKさんの弟であるJさんが証言に立ちました。Jさんは故Kさんが中皮腫を発症してから食欲不振に陥り、好物の鮨も口に入らなくなったこと、告知からわずか11か月で亡くなったことを振り返り、有害性を知りながら利益を挙げ続けた建材メーカーについて「まあひどいなと思います」と怒りをにじませました。

また、2022(令和4)年に良性石綿胸水による心不全で亡くなった電工Tさんの長男であるMさんは、故Tさんが病院、市役所、戸建住宅の電気工事に従事する中でアスベストの粉じんにばく露したことを具体的に語りました。Mさんは法廷で争い続ける建材メーカーに対して「父が亡くなって2年以上経過する。アスベストによって命を絶たれたという現実に向き合ってほしい」と呼びかけた上で「父の死が無駄にならないよう、一日も早く解決してほしい」と結びました。

最後に、大工であった父Sさんを2023(令和5)年に中皮腫で亡くしたAさんも、一緒に仕事をしていた時期の作業内容や、現場でのアスベスト粉じんの発生状況を詳細に証言しました。2021(令和3)年には同じく大工であった叔父さんも中皮腫で亡くしたという経緯があり、Aさんはアスベスト被害による別れが続いた時期を「工務店をやっていけるのだろうか、自分も同じ病気になるのではないか、という思いだった」と振り返りました。

4陣訴訟の尋問手続はこの日で終了となりました。今後非公開の手続きの中で、建材メーカーとの書面の攻防があり、年内にも審理を終える見込みです。また先行する大阪2・3陣訴訟の控訴審では、大阪高等裁判所が和解に向けた試みを続けており、その動きは4陣訴訟にも影響する可能性があります。

皆様には引き続き、訴訟へのご支援とご協力をお願い申し上げます。

 

 

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