２０２４年１１月２９日、大阪４陣訴訟（第１９民事部）の第１１回の口頭弁論期日が大阪地方裁判所２０２号法廷で開かれました。

故Ｅさんの働き方を知るＴＫさん、故Ｍさんの息子であるＴＳさん、故Ｎさんの元同僚であるＵさん、妻のＮＥさんの尋問を実施しました。

故Ｅさんは、マルコマ株式会社の専属下請の内装工として働きましたが、石綿肺のため２００８年１１月に７４歳で亡くなりました。尋問では、マルコマ株式会社の元従業員で故Ｅさんら職人の手配や配置を行っていたＴＫさんに、Ｅさんの作業内容やばく露実態についてお話していただきました。建材メーカーからの反対尋問がしつこく行われましたが、現場をよく知っている方のお話に勝るものはなく、反対尋問によって現場での建材の使用状況、ばく露状況がより鮮明にイメージできるものとなりました。

故Ｍさんは、長年大工の仕事を行ってきましたが、２０２０年１０月に、悪性胸膜中皮腫で亡くなりました。尋問では、故Ｍさんの息子であるＴＳさんに故Ｍさんの作業内容やばく露実態等についてお話していただきました。ＴＳさんも子どもの頃から仕事一筋のお父さんと一緒によく現場に出入りしていたため、現場の状況をよく理解しておられ、外装材でも屋内に持ち運び、切断加工する状況を裁判官にもわかりやすく具体的にお話していただきました。

故Ｎさんは、長年現場監督として働きましたが、肺がんにより２０１８年１２月３０日に亡くなりました。元同僚であるＵさんに現場監督としての作業内容やばく露実態についてお話していただき、UさんやＮＥさんには、「俺はアスベストに殺された」と話す故Ｎさんのアスベストによる被害について感情を込めてお話していただきました。

次回の４陣期日は２０２５年２月７日（金）１３時３０分から、となります。

また、２０２４年１２月１７日（火）１４時から、２陣３陣の控訴審期日が結審となり、当日は結審のための宣伝行動なども予定しています。

次回も多くの方に傍聴していただくとともに、昼宣伝などにもご協力いただければ幸いです。