【建設アスベスト訴訟】大阪4陣第9回期日
2024.07.177月17日、大阪4陣訴訟(第19民事部・大森直哉裁判長)の口頭弁論期日が大阪地方裁判所202号法廷で開かれ、証人として、被災者故Sさんの長女のSKさんの夫で元同僚のSMさん、故Sさんの長女のSKさん、遺族原告として故Tさんの長男TYさん、遺族原告として故Nさんの長女のAさんが尋問に臨みました。
まず、故Sさんの義理の息子で元同僚でもあるSMさんがお話しました。故Sさんは、長年、型枠大工として働きましたが、悪性胸膜中皮腫のため令和3年10月に81歳で亡くなりました。SMさんからは、ややもすると分かりにくい型枠大工のお仕事を分かりやすくお話いただいたことで、裁判官にイメージを持ってもらえたと思います。
また、故Sさんの長女のSKさんからは、故Sさんが中皮腫で苦しむ様子や、故Sさんがご家族はもちろんのこと多くの方に慕われていたことをお話しいただきました。故Sさんのお人柄の伝わる尋問でした。
続いて、被災者故Tさんの長男TYさんがお話しました。
故Tさんは、溶接工として押出成形セメント板やALCの下地工事に従事され、平成15年2月に、中皮腫の診断を受けて、その僅か4か月後に54歳の若さで亡くなりました。TYさんからは、故Tさんの作業内容を詳細に語っていただくとともに、お父さんが威厳を保とうとしながらも病苦に抗えず若くして亡くなった様子をお話いただきました。たんたんと話されたことでむしろ事実の重さの伝わる尋問でした。
最後に、故Nさんの長女のAさんがお話しました。
故Nさんは、長年、塗装工として働きましたが、令和3年12月、中皮腫の診断を受け、翌年7月に80歳で亡くなりました。Aさんからは、故Nさんが「なんで、なんで、病気になってしまったんや」と納得できず、息苦しさの中、僅かの期間で亡くなったことのお話しがあり、中皮腫の怖さの伝わる尋問でした。
次回の4陣訴訟の期日は、2024年9月20日(金)13時30分~となります。
多くの方に傍聴していただくとともに、昼宣伝などのご協力をよろしくお願いいたします。
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