【建設アスベスト訴訟】大阪4陣第4回期日報告
2023.09.089月7日、大阪4陣訴訟(第19民事部・大森直哉裁判長)の口頭弁論が大阪地方裁判所の202号法廷で開かれ、Mさん(本人原告)とHさん(遺族原告)が原告本人尋問に臨みました。
Mさんは、内装設計と一部現場の施工管理として長年、厨房機器や空調設備の墨出しや雑工事等に従事し、悪性胸膜中皮腫を発症しました。尋問では、アスベストにばく露した状況や、病気のために徐々に以前と同じ生活ができなくなり、息苦しさが増していく被害の実態をお話いただきました。そして、建材メーカーに、失った健康を返してくれといっても叶うわけではないが、せめて謝罪と賠償をしてほしいと強く訴えました。
Hさんのお父さんは、ALC板や押出成形セメント板の取付作業に従事し、悪性胸膜中皮腫を発症し、2014年9月9日に80歳で亡くなりました。ALC板や押出成形セメント板は主に外壁に施工されますが、切断、加工は建物内で行われ、建物の内側から施工されます。Hさんはご自身の経験から外壁に使われる建材であっても、作業自体は屋内で行われていたことをわかりやすく話してくれました。また、病気のためにみるみる弱り痩せていった様子や、夜中に突然両手を合わせて「助けてくれー!何とかしてくれー!」と何度も叫ぶ姿を見て、モルヒネの投与を決めた家族の苦悩、真面目に家族のために働いてきたのにその仕事で扱った建材が原因で病気にかかり苦しみ、亡くなったことに対する悔しさなどを話していただきました。
次回の4陣訴訟の期日は、11月8日(水)です。弁論への傍聴、昼宣伝へのご協力よろしくお願いします。
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