【建設アスベスト訴訟】大阪4陣第3回期日
2023.06.202023年6月12日、大阪地裁202号大法廷で、大阪4陣訴訟の口頭弁論期日が行われました。今回も原告の方、支援の方々などたくさんの方に出席していただきました。
今回の期日では、内装工のAさんに対する尋問が行われました。
Aさんは、下地作業において、柱や梁、デッキプレートに吹き付けられている吹付材をはつったり、並行して隣のフロアで吹付作業が行われている中で作業を行わなければならず、周囲が見えないぐらい粉じんが舞っていた様子をお話いただきました。
また、ボード貼りのときには、電動のこぎりでボードを切断したり、ボードにヤスリがけをするときに建材から石綿粉じんが発生する様子をお話いただきました。
Aさんは高齢ではありますが、当時の様子を鮮明に記憶されており、建材メーカー側の代理人の反対尋問にも揺らぐことなく、当時のばく露状況について説明していただきました。
Aさんは、アスベストを大量に吸ったことにより、現在中皮腫の診断を受けています。
抗がん剤を試したものの、副作用の影響により使用を中止せざるを得ず、2019年10月からオプジーボを使用しています。
現在家族のサポートを受けながら通院をしていますが、尋問では、オプジーボも使えなくなることによって家族により一層負担がかかるのではないかという心配やこれまでの家族のサポートに対する感謝についてもお話いただきました。
期日終了後は、AP淀屋橋において、報告集会を行いました。
尋問を終えたばかりのAさんも参加され、尋問の感想などを述べていただきました。
また、6月30日に控える2陣3陣訴訟の判決の意義や判決に向けた取組みについて、原告や支援の皆さんと認識を共有しました。
いよいよ6月30日は2陣3陣訴訟の判決を迎えます。
この判決を契機として、さらに建材メーカーを追い込み、全ての原告の早期救済につなげていきたいと思います。
次回の4陣訴訟の期日は、9月7日(木)13時30分からです。
今後も引き続きご支援、ご協力のほどよろしくお願いいたします。
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