【建設アスベスト訴訟】大阪2陣第29回、3陣第6回期日 - 大阪アスベスト弁護団

【建設アスベスト訴訟】大阪2陣第29回、3陣第6回期日

2022.06.03

2022年6月3日13時30分から、大阪地方裁判所202号大法廷において、関西建設アスベスト大阪2陣訴訟の第29回目の期日、大阪3陣訴訟の第6回目の期日がありました。

 

期日では、3陣原告のMさん、2陣原告のTTさんの意見陳述と村松昭夫弁護団長の意見陳述、3陣被害者の故THさんの元同僚であるHさんと2陣原告のTCさんの尋問を行いました。

 

■意見陳述

Mさんは、学生の頃、左官工のアルバイトに従事したことによって、2016年7月(当時51歳)に悪性胸膜中皮腫と診断されました。 

Mさんには、悪性胸膜中皮腫により突然の余命宣告を受けた衝撃や悲しみ、辛い症状や抗がん剤治療の実態、仕事や平穏な日常生活を奪われた悔しさ、中皮腫サポートキャラバン隊として活動する全国の中皮腫患者が亡くなっていく悲しみを話してもらいました。

 

TTさんの夫は、電工として1970年頃から約42年間にわたり働き、2015年に悪性胸膜中皮腫と診断され、2017年1月に66歳で亡くなりました。

TTさんには、亡くなる前の夫の写真を示しながら、辛い症状や闘病生活の実態、残酷なアスベストの被害について話してもらいました。

 

村松昭夫弁護団長からは、今回新しい裁判長を迎えるにあたって、建設アスベスト訴訟の到達点を確認し、今後の具体的な訴訟進行や被告らの対応について原告ら代理人を代表して意見を述べていただきました。

 

■尋問

Hさんは、3陣被害者である故THさんの元同僚です。

Hさんには、電工として長年故THさんの同僚として働き、故THさんと一緒の現場で、天井裏での配線作業時のばく露や天井ボード切断時に石綿が飛散しばく露した状況など電工の作業中に石綿にばく露した実態について具体的に話してもらいました。

 

TCさんの夫は、1981年から2010年まで約29年間とびや土工として建設現場で働き、2018年8月25日に悪性胸膜中皮腫で亡くなりました。

TCさんには、夫が悪性胸膜中皮腫の告知を受けた時の様子や辛い症状、厳しい抗がん剤治療、早くに亡くなった夫に対する想いについて話してもらいました。

 

Mさん、TTさんの意見陳述や、Hさん、TCさんの尋問については、裁判官も真剣な眼差しで、ときにはうなずきながら、聞いていました。

 

■傍聴の様子

今回の期日では、コロナ禍を理由とする傍聴制限が全面的に解除され、多くの方に傍聴に来ていただき、無事に傍聴席を埋めることができました。2陣原告は18名、3陣原告は6名、4陣原告候補が1名、支援の方々が約30名にご参加いただきました。

傍聴席を埋めることで、裁判官に対して、早期解決、早期の被害救済を強く訴えることができます。今後もたくさんの方に傍聴参加にきていただければと思います。

 

また、期日終了後は、大阪弁護士会1203号室で報告集会を行いました。

久々に、リアル会場で報告集会を開催することができました。ご参加いただいた、多くの原告の方、支援の方々とご一緒に裁判の振りかえりを行いました。

なお、今回の報告集会は、裁判期日が終了するのが想定よりも早かったため、16時開始とさせていただきました。当初17時半に開始する旨をご案内しておりましたので、突然の開始時間の変更によりご迷惑をおかけしましたことについてお詫び申し上げます。

 

次回期日は、10月20日(木)13時30分から大阪地裁202号法廷で行われます。

その間、裁判所と弁護士との間では、進行協議期日があり、裁判の進行について細かな点を調整していきます。

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