首都圏建設アスベスト神奈川2陣訴訟、6月3日に最高裁判決
2022.03.292022年3月28日、首都圏建設アスベスト神奈川2陣訴訟の最高裁弁論(第2小法廷・菅野博之裁判長)が開かれました。
2020年8月28日の東京高裁判決で責任を認められた建材メーカー2社(エーアンドエーマテリアル、ニチアス)と原告側がそれぞれ弁論。
建材メーカーが、石綿含有建材を製造販売するに当たり、解体作業従事者に対しても警告表示義務を負っていたか否かが争点となっています。
2社は弁論で、建材の出荷から解体まで長期間が経過することから「作業に従事する人に実効性のある警告をするのは困難」などと主張。
しかし、建物はいずれ解体・改修され、その際、解体作業に従事する作業者が危険な石綿粉じんにばく露することは、当然、分かっていたことです。建材メーカーは、ありとあらゆる手段を講じて、警告すべきでした。
解体工の遺族原告Nさんは、涙を流しつつ渾身の意見陳述。本人原告Sさんは、途中でボンベの酸素がなくなり、息を切らせつつ「どの建材に石綿が含まれているのか、把握しようもなかった。息苦しく不便な生活を強いられている」と訴えました。
判決日は6月3日午後3時。
長年にわたって危険な石綿建材を製造販売しながら、そもそも何の警告表示も行わなかった建材メーカーが、免責されることは許されません。
最高裁には、解体作業を含めた全てのアスベスト被害を救済する、公正で公平な判断を求めます。
○最高裁ホームページ:傍聴人の皆様へ「事案の概要」「原判決及び争点」(pdf)
○日本経済新聞:建設石綿、2社が二審見直し要求 最高裁で弁論(外部リンク)
○産経ニュース:建設石綿神奈川訴訟、メーカー側が2審見直し要求 6月判決(外部リンク)
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