工場型アスベスト国賠訴訟において、防火扉製造作業に従事し悪性胸膜中皮腫により死亡した元労働者の遺族が国との間で和解が成立した事案
2023.10.19令和5年8月2日、大阪地方裁判所において、スチール製の防火扉を製造していた工場で働いていた元労働者Kさんの悪性胸膜中皮腫について、遺族と国との和解が成立しました。
Kさんは、昭和33年1月から昭和45年5月までの間に、スチール製の防火扉を製造する会社に勤務していました。
被災者Kさんの労災記録では、防火扉の製造工程において、アスベストを含有する保温材がどのように使われているか、その詳細は記載されていませんでした。
そこで、今回の裁判では、当時の防火扉の製造工程を調べること、また、防火扉の工場で働いていた従業員から聴き取りをすることが必要になりました。
スチール製の防火扉の製造工程では、ドアの内側の空洞部分に保温材を充填する工程があります。
被災者Kさんは、当時、米俵に丸められたアスベストを含んだ保温材を、防火扉の内側の空洞部分に手で詰める作業を行っていましたが、その際に、アスベストの粉じんにばく露しました。
工場で働き、アスベストの疾患を発症したが、石綿ばく露作業が分からないという場合も、多くの実績がある当弁護団に相談することをおすすめします。
(執筆担当:弁護士 坂東大士)
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