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工場型アスベスト国賠訴訟において、家具製造作業に従事した元労働者の遺族と国との和解が成立しました。

2023.03.27

本年(2023年)3月17日、大阪地方裁判所において、家具の製造に従事し、肺がんを発症した元労働者Kさんのご遺族と国との和解(工場型)が成立しました。

Kさんは、昭和41年から、家具(椅子、ソファー)の製造に携わっていました。ある地域では椅子やソファーを製造する過程において、クッション(バネ・ウレタン等)を取り付ける工程の下地となる素材として「ヘッシャン」が貼り付けられていました。この「ヘッシャン」とは「麻袋」(通称ドンゴロス)のことです。

過去、アスベストは船で輸入されていましたが、この「ドンゴロス」にアスベストが詰められていました。そして、アスベストを使用した後のドンゴロスの一部が、家具製造業者へ渡り、椅子、ソファーの製造に再利用されていました。

椅子・ソファーのクッションの下地とするために、Kさんはドンゴロスの縫い目をナイフ等でほどき、シート状に開いて、裁ちバサミなどで切ってサイズを調整していました。この時に、ドンゴロスに付着していたアスベストが飛散し、それを吸ったKさんは肺がんを発症したのでした。

思いもよらないところにアスベスト粉じんが飛散する材料が使われていることもあります。石綿関連疾患を発症しても、どこでアスベストを吸い込んだのか、ご本人・ご遺族には原因が分からない場合もあります。

 

大阪アスベスト弁護団は、200件以上の工場型アスベスト国賠訴訟の和解事案を担当しています(詳しくは工場型(泉南型)和解実績一覧をご覧ください)。

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(執筆担当:弁護士 奥村昌裕)

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