今なお続く石綿紡織工場の被害の掘り起しと救済
2023.03.27国との関係で工場型被害の救済が大きく前進したのは、当弁護団が勝ち取った泉南アスベスト国賠訴訟の最高裁判決(平成26年10月)です。この訴訟のなかでは、石綿紡織工場の被害発生が、早くも1930年代の国自身の調査で明確になっていたことが明らかにされました。石綿紡織工場は、わが国で最も早く石綿被害が発生した現場です。
ところが、石綿紡織工場の被害は、今なお埋もれています。
本年(2023年)3月17日、昭和29年4月~同35年3月までカナエ石綿(茨木市)で、石綿糸や石綿布をつくる石綿紡織の仕事をしていた元労働者の遺族と国との間で和解が成立しました。被害者は、女性で平成18年に胸膜中皮腫で死亡していましたが、遺族が工場型国賠訴訟による救済制度を知ったのは、16年後の昨年のことでした。
今なお、石綿紡織工場で働き中皮腫などの石綿被害にあいながら、救済されないままの被害者や遺族の方がおられます。死亡日から20年の経過で除斥期間が成立してしまいます。
当弁護団は、埋もれている石綿紡織工場の被害の掘り起しと救済の取り組みを進めています。
大阪アスベスト弁護団は、200件以上の工場型アスベスト国賠訴訟の和解事案を担当しています(詳しくは工場型(泉南型)和解実績一覧をご覧ください)。
私たちは、建設アスベスト訴訟、泉南アスベスト国賠訴訟の両方で最高裁判決を勝ち取った唯一の弁護団です。20年近くにわたる裁判の中で蓄積してきた知識・経験・ノウハウを駆使し、相談者にとって、最良の解決を実現するためにあらゆる手段を尽くします。
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(執筆担当 弁護士 村松昭夫)
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