【5陣訴訟】第1回口頭弁論期日のご報告
2026.01.162026年1月9日、大阪地方裁判所第8民事部(三村憲吾裁判長)において、建設アスベスト大阪5陣訴訟の第1回口頭弁論期日が大法廷で行われました。
今回の期日では、①徳田寛生弁護士、②馬越俊佑弁護士、③小林邦子弁護士による弁護士弁論を行い、原告HKさんの本人尋問が行われました。
まず、徳田弁護士からは、各職種における石綿粉じんへのばく露状況に関する弁論が行われました。
法廷にプロジェクターとスクリーンを設置し、実際に建設現場で作業をする動画や画像を用いて、吹付工、大工、内装工、電工、左官工、塗装工、現場監督・施工管理といった職種ごとに、どのような作業で石綿粉じんを吸い込むのかを説明しました。建材を切断する際に粉じんが舞う様子や天井に穴を開ける際に顔に石綿の粉が降りかかる様子など、原告が主張するばく露実態について具体的にプレゼンテーションしました。

次に、馬越弁護士からは、石綿関連疾患による被害に関する弁論が行われました。中皮腫、肺がん、石綿肺、びまん性胸肥厚といった石綿関連疾患の特徴を、レントゲン画像等を用いて説明するとともに、陸で溺れる感覚をもたらす呼吸困難、背中を刃物でえぐられるほどの凄惨な痛み、抗がん剤の副作用による苦痛や、日常生活への支障や家族への被害、そして死に直面する恐怖など、石綿関連疾患が被害者にもたらす被害全般を説明しました。
さらに、小林弁護士からは、主要原因建材・主要原因企業に関する弁論が行われました。建設アスベスト訴訟において、職種、取り扱い建物、作業内容、就労時期等による主要原因建材の選定方法、マーケットシェアや個別事情に基づく主要原因企業の選定方法を踏まえ、被告を特定し、数十年前の作業状況を立証しなければならない立証上の課題を合理的な手法により克服していることについてパワーポイントを用いながら説明しました。
最後に、原告HKさんの本人尋問が行われました。HKさんは、吹付工のアルバイトを経験し、耐火被覆工事の営業・現場監理として長年従事してきました。作業状況やばく露実態は、自らの経験と知識に基づくHKさんのお話は、非常に説得力があり、分かりやすいものでした。また、びまん性胸膜肥厚を発症し、現在もひどい息切れに苦しめられている状況や訴訟への思いもお話していただきました。
HKさんが具体的に証言された吹付材メーカーは、日本インシュレーション、新日鐵(現・日鉄ケミカルアンドマテリアル)、朝日石綿(現・エーアンドエーマテリアル)、太平洋セメント、ノザワ、日東紡績、ニチアスの7社です。吹付材は極めて危険性が高く、代表的な石綿含有建材の1つです。HKさんは、被告企業からの反対尋問にもよどみなく答え、多くの建設作業者の生命・健康を奪ってきた吹付材メーカーの責任を明らかにするうえでも重要な証言となりました。
5陣訴訟は、これまで非公開の手続で進められてきましたが、今後1年間は公開の大法廷で原告の尋問が行われます。裁判官に緊張感をもたせるためには、多くの方が本訴訟に関心を寄せ、大法廷の傍聴席を埋める必要があります。引き続き今後も多くの方に傍聴に来ていただき、ご支援いただきますよう、よろしくお願いいたします。
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