造船アスベスト国賠訴訟、国の責任認める初判決
2025.03.10造船所で働き中皮腫で死亡した労働者の遺族が、国に損害賠償請求を求めた訴訟で、令和7年2月28日、横浜地裁は遺族の請求を認める判決を言い渡しました。造船業のアスベスト被害について国の責任を認めた判決は、全国で初めてです。
報道によると、被害者は昭和45年から昭和54年まで、住友重機械工業浦賀造船所に勤務し、船内で石綿を含む資材を電動ノコギリで切断するなどして石綿粉じんにばく露。令和2年、中皮腫のため68歳で亡くなりました。
国は、造船現場と建設現場は異なるとして、造船作業者については建設アスベスト給付金法の対象外としています。しかし、船舶には建築物と同じように大量の石綿製品が使用されており、造船作業も建設作業もアスベストばく露に違いはありません。造船現場でアスベスト被害にあった被害者に対しても国の責任が認められるのは当然です。
造船アスベスト国賠訴訟については、当弁護団のホームページ(https://asbestos-osaka.jp/zousen/)もご覧ください。
○NHK:造船所アスベスト被害 国の責任を初めて認める 横浜地裁
https://www3.nhk.or.jp/lnews/yokohama/20250307/1050022922.html
○共同通信:造船石綿被害「国に責任」初の認定、600万円支払い命令
https://news.yahoo.co.jp/articles/85fb4b6c07a7dec7d8fb27dd227bbdfcebb6147d
○朝日新聞:造船業の石綿被害で国に賠償命令 建設業と同様の責任を認める初判断
https://www.asahi.com/articles/AST352F4PT35OXIE00XM.html
○朝日新聞:「国に責任」初の判決 造船所のアスベスト被害
https://www.asahi.com/articles/DA3S16163758.html
○神奈川新聞:横須賀 造船所の石綿被害で国に賠償命令 横浜地裁判決、全国初か
https://news.yahoo.co.jp/articles/884e8f099df3db204171fb34b4606f352e3def70
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