泉南アスベスト国賠訴訟勝訴10周年の集い
2024.04.28
2024年4月21日(日)、泉南アスベスト国賠訴訟勝訴10周年記念式が開かれました。
小ぬか雨の中、亡くなった方を偲び、「泉南石綿の碑」前に献花。
あいぴあ泉南での「泉南アスベスト国賠訴訟勝訴10周年の集い 梶本政治医師没後30年」には全国から150名が参加しました。
泉南市長、阪南市長のあいさつの後、医師、学者、支援者らが次々と心のこもったスピーチ。
小冊子「アスベスト被害の警鐘を鳴らし続けた町医者 梶本政治一代記」も披露されました。
泉南は、わが国の石綿被害の原点であり、救済の原点でもあります。
たった8人の原告(後に59人)が立ち上がり、日本で初めてアスベスト被害の国の責任を認めさせた2014年の最高裁判決から10年。
この間、被害者救済は大きく広がり、工場型・建設型の被害者約8000人が国から賠償を受けました。
もっとも、同じアスベスト被害者でありながら、環境ばく露や家族ばく露の救済は進んでいません。
また、2004年のアスベスト使用原則禁止から20年経った今でも、建物解体・改修や災害時など新たなばく露が避けられないのが現実です。
私たち弁護団は、これからも全てのアスベスト被害の救済と根絶に向け、全力を尽くします。
○朝日新聞:「インチキ医者」と言われても石綿被害訴えた 町医者の記憶、冊子に
https://www.asahi.com/articles/ASS4L4JLNS4LOXIE019M.html