自動車整備工の和解成立報告
2022.07.192022(令和4)年7月19日(火)、元ディーラーで自動車を整備していた被害者について、被害者の遺族が国に賠償を求めた訴訟において、大阪地裁で和解が成立しました。
これまでも当弁護団では、元自動車整備工の被害者2名について、国との和解を成立させてきましたので、依頼を受けて提訴した元自動車整備工の被害者3名全てについて和解が成立したことになります(なお、国から和解に応じる回答を得ている被害者1名(個人経営の自動車整備工場で勤務し悪性胸膜中皮腫で亡くなった被害者)を加えると4名。)。
自動車整備工の主な仕事に足回り(タイヤ回り)の整備があります。ブレーキに使用されているブレーキライニング、ブレーキパッドには、かつて耐熱性に優れ安価であったアスベストが使用されていました。ブレーキライニング、ブレーキパッドは摩耗して粉じんが発生するため、タイヤ交換やブレーキ整備の際、アスベスト粉じんが飛散しました。また、消耗したブレーキライニング、ブレーキパッドを交換する際、取り外し時に粉じんが飛散することはもちろん、新しいものを取付る際、サイズ調整のためにブレーキライニング、ブレーキパッドを研磨して粉じんが飛散しました。
さらに、クラッチフェーシングにもアスベストが使用されており、サイズ調整のためクラッチフェーシングを研磨する際に粉じんが飛散しました。
ブレーキ、クラッチの整備作業は、工場の大きい、小さいにかかわらず、自動車整備工の共通業務です。
元自動車整備に携わっていた方で、同様の作業を経験してアスベスト関連疾患を発症した被害者は、国から賠償金を受け取ることができる可能性があります。
当弁護団では、このような前例のなかった石綿ばく露の事例でも粘り強く対応し、国との間で和解を成立させてきました。「アスベストが原因ではないか」と少しでもお悩みの方はお気軽に当弁護団にご相談をお寄せください。
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