震災とアスベスト問題-阪神・淡路大震災から25年
2020.01.202020年1月17日(金)は6000人以上の死者を出した阪神淡路大震災から25年。阪神間を中心に多くの建物が倒壊し、全半壊家屋は約25万棟に達しました。建物には多くの石綿建材が使われ、建物の倒壊、解体に伴って大量のアスベストが飛散しました。
2018年には、震災当時、警察官として被災地で約1ヶ月救護・警戒活動に従事し、2014年に悪性中皮腫で亡くなった男性の公務災害が認定されました。その他にも、震災がれき処理などで少なくとも5名の方が中皮腫で亡くなられるなど、その被害が明らかになりつつあります。また、東日本大震災(2011年3月)、熊本地震(2016年4月)、大阪北部地震(2018年6月)でも倒壊した建物からのアスベスト飛散が問題となっており、被災地の市民やボランティアを含め、震災による健康被害はこれから本格化する可能性があります。
日本には約1000万トンのアスベストが輸入され、大半が建材に使用されました。建材メーカーが深刻な健康被害を引き起こすことを知りながら、石綿建材を大量に製造販売し、国がそれを後押ししたことが理由です。建設アスベスト訴訟では、こうした国と建材メーカーの責任を認め、被害者を救済する判決が続いていますが(表面参照)、震災アスベスト被害の救済も急務です。同時に、これ以上の被害発生を防止するために、建物の解体・改修作業や災害時での飛散防止対策が強く求められています。
*読売テレビ[阪神大震災25年“震災アスベスト”の脅威]https://www.ytv.co.jp/press/society/53014.html
*NHK 兵庫NEWS WEB[災害時の防じんマスク備蓄進まず]https://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/20200115/2020006018.html
*読売テレビ[「静かな時限爆弾」震災アスベストでシンポ]https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200112-00000000-ytv-l28
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