泉南型石綿国賠-麻袋(ドンゴロス)再生工場で初の和解成立!
2019.09.30
2018年9月27日(金)、アスベスト(石綿)原料が入っていた麻袋(ドンゴロス)を再生・加工する工場で働き、中皮腫や石綿肺を発症して亡くなった労働者(被害者)4人の遺族が、国に損害賠償を求めて大阪地裁に提訴していた裁判につき、被害者全員の和解が成立しました。
麻袋の再生作業とは、アスベスト(石綿)原料が入っていた麻袋(ドンゴロス)を解体して、絨毯の下地や水道管等に巻くリボン状(帯状)のものに再生する作業です。1970年代まで行われ、堺市を中心に大阪府内に約90カ所もの工場があったため、まだまだ潜在的な被害者が埋もれていると考えられます。泉南の石綿工場と同様、中小零細・家族経営の工場が多く、国による賠償・救済がなされる意義は大きいと言えます。お心当たりの方は、お気軽に当弁護団までご相談ください。
*時事通信[麻袋の石綿訴訟が和解=国、遺族に5720万円-大阪地裁]https://www.jiji.com/jc/article?k=2019092701120&g=soc
*毎日新聞[麻袋石綿訴訟が和解 遺族に5720万円支払い 麻袋再生工場では初 大阪地裁]https://mainichi.jp/articles/20190927/k00/00m/040/240000c
*産経新聞[麻袋リサイクル作業で石綿被害、国と元労働者が初の和解 大阪地裁]https://www.sankei.com/west/news/190927/wst1909270049-n1.html
*大阪アスベスト弁護団[麻袋(ドンゴロス)再生・加工、泉南型石綿国賠を初提訴]http://www.asbestos-osaka1.sakura.ne.jp/news/1393/