L社事件(非鉄金属メーカー/設備保全業務)
2020年、日本最大手の非鉄金属メーカーであるL社と胸膜中皮腫で亡くなったXさんの遺族のYさんらの間で、示談交渉が成立しました。
Xさんは、1970年にL社に入社し、1973年頃から1996年までの約23年間、L社で設備保全業務に従事しました。L社のコーティング・プレス工程の部品に石綿が使用されており、Xさんは、その部品巻き替え時の工事立会い業務を行っていたことから、石綿にばく露しました。
Xさんの死亡後、L社からは弔慰金の支払の提示がありましたが、極めて低い額であったため、当弁護団がYさんらの代理人として交渉を行い、L社からは、裁判で認められ得る慰謝料と同水準の和解金が支払われることになりました。