【建設アスベスト訴訟】大阪2陣第26回・3陣第3回期日(大阪地裁) - 大阪アスベスト弁護団

【建設アスベスト訴訟】大阪2陣第26回・3陣第3回期日(大阪地裁)

2021.11.22

2021年11月19日(金)午後1時30分から大阪地裁で、大阪2陣の第25回期日及び大阪3陣の第3回が開かれ、遺族原告2名の意見陳述と本人原告3名の尋問が行われました。

国は、基本合意に基づいた和解協議に積極的に応じていますが、建材メーカーは、最高裁判決で確定した賠償金を支払うだけで、係属中の訴訟も争い続け、一部の建材メーカーは、執拗に反対尋問を行っています。危険性を知りながら、石綿建材を製造・販売し利益を上げ続けた建材メーカーは、最も責任の重い加害者であることを自覚し、早期に和解協議に応じるべきです。

◇Tさんはスレート工。建築職人としての誇りをもって働いていました。長時間続く咳、止まらない痰に苦しみ抜き、2011年5月、45歳という若さで亡くなりました。労災申請も石綿救済法申請も認められず、3年半後、ようやく不服審査会によって「典型的な石綿肺」と判断されました。妻Kさんは、「とにかく長く苦しい10年だった。国や建材メーカーが責任を認めて謝罪してくれたことを、1日も早く亡き夫に報告したい」と述べました。

◇OIさんの父Wさんは、長年、塗装工一筋で働いていました。仲の良い父娘でした。また仕事に復帰できると信じて、辛い抗がん剤治療を頑張りましたが、食事もとれず体重は36キロにまで減少。中皮腫の診断からわずか7カ月で命を落としました。67歳でした。Oさんは、今でも、抗がん剤治療を勧めたことを後悔しており、涙をこらえながら「もう一度、元気で若々しかった父に会いたい」と語りました。

◇Iさんは62歳。約30年、内装工として働いてきました。尋問では、Iさんが実際に担当した工事現場の特記仕様書も確認しながら、内装工事における石綿粉じんばく露作業を具体的に証言しました。2019年11月、中皮腫の診断。予定していた右肺の胸膜切除術は、肋骨を開いただけで中止され、何の結果も得られないままに終わってしまいました。労災給付だけでは到底生活できませんので、オプジーボ治療を受けつつ、命を削りながら懸命に働いています。

◇Mさんは、中・高生時代の休みの日と就職までの間、左官職人の父のもとでアルバイトをした際、ノザワのテーリング(石綿混和材)にばく露しました。2016年、中皮腫と診断された51歳の時には、どこでアスベストを吸い込んだか全く心当たりがありませんでした。その後、勤務先である郵便局の改修工事に立ち会った際、吹付材があったことを思い出して、公務災害を申請しましたが、潜伏期間が合わないことなどから不認定。今年になって建設アスベスト訴訟の動きを知ってはじめて、左官のアルバイトに思い当たりました。改めて、アスベスト被害の恐ろしさを実感させられます。Mさんは、理不尽に命を奪われた多くの被害者を思いながら、周知の徹底の必要性も訴えました。

◇OEさんは、内装工事会社の施工管理者でした。建材の発注も担当していたので、どのメーカーのどんな内装材にばく露したかも明確に記憶しています。ある時、ノンアスの内装材を販売し始めたニチアスの営業マンに、アスベストの危険性について質問したところ、「吹付材に含まれる青石綿は危険だが、内装材に含まれているのは白石綿だから大丈夫」という説明を受けた、コスト面からアスベスト建材の使用を勧められた、という生々しい証言も。中皮腫と診断され、4年半、66歳。毎晩、寝る時には「明日、目が覚めるかな」という思いがよぎります。OEさんは、加害者には、賠償だけでなく、治療法の研究にも協力してほしいと述べました。

◆関西建設アスベスト大阪2陣・3陣訴訟の裁判期日予定

2022(令和4)年

1月14日(金)13時30分~16時

 2陣第27回期日・3陣第4回期日【大阪地裁202号法廷】

2月25日(金)13時30分~16時

 2陣第28回期日・3陣第5回期日【大阪地裁202号法廷】

 
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